今年、以前東京創元社で出していたルイス・シャイナー『グリンプス』をちくま文庫から復刊させることができました。
ロックはそもそもぼくがアメリカの小説にのめりこむことになったきっかけとなったライフスタイルです。音楽と小説とのかかわりにういても改めて考えてきたことがあるので、なるべく反映させようとしましたが、もともとが父と息子の葛藤を描いた話なので、音楽ファンでなくても楽しんでいただけると思います。
ところで、小説に登場する曲のリストがフランス語訳の書評に掲載されています。当時の音楽にご興味のある方はご参照ください。
ロックに関してはその名前のせいで、さまざまにゆがんだイメージがあるように思います。英米ですら、あまり全体的な世界観のもとで考えられてこなかったものなので、折に触れて少しずつ何かの形で同時代体験を伝えていこうと思っています。もちろん、音楽小説も機会があるたびに紹介していきたいと思っていますので、これからもよろしく。
小川隆
0 件のコメント:
コメントを投稿