忙しさにかまけていてたいへん悲しいニュースを見落としていました。
ジャンルの内外を問わず、ぼくがいちばん好きな作家の一人、たぶん五指に入るくらい好きで会いに行こうとしたけれど、そのときはもう病気だった南部作家のルイス・ノーダンが先週なくなったそうです。
ぜひ翻訳をしたいと思い、これまでもいろいろな編集者に話してみたのですが、南部の作家というだけで売れないと断られてきました。たしかにアメリカでもどれもせいぜい1万部を超えるぐらいの売れ行きなので、編集者がほれこんでいれば出せないことはないけれど、商売として出版されている作家ではありません。でも、病気でもう執筆が不可能といわれて10年、ずっと闘病生活のなかにいたときに、日本でも紹介してあげられたというお知らせができなかったのが悲しいし、悔しいです。
ご冥福をお祈りします。
小川隆
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