2010年2月20日

ネビュラ賞

ネビュラ賞の候補が発表されました。
Short Story

•“Hooves and the Hovel of Abdel Jameela,” Saladin Ahmed (Clockwork Phoenix 2, Norilana Press, Jul09)
•“I Remember the Future,” Michael A. Burstein (I Remember the Future, Apex Press, Nov08)
•“Non-Zero Probabilities,” N. K. Jemisin (Clarkesworld, Nov09)
•“Spar,” Kij Johnson (Clarkesworld, Oct09)
•“Going Deep,” James Patrick Kelly (Asimov’s Science Fiction, Jun09)
•“Bridesicle,” Will McIntosh (Asimov’s Science Fiction, Jan09)
Novelette

•“The Gambler,” Paolo Bacigalupi (Fast Forward 2, Pyr Books, Oct08)
•“Vinegar Peace, or the Wrong-Way Used-Adult Orphanage,” Michael Bishop (Asimov’s Science Fiction, Jul08)
•“I Needs Must Part, The Policeman Said,” Richard Bowes (The Magazine of Fantasy and Science Fiction, Dec09)
•“Sinner, Baker, Fabulist, Priest; Red Mask, Black Mask, Gentleman, Beast,” Eugie Foster (Interzone, Feb09)
•“Divining Light,” Ted Kosmatka (Asimov’s Science Fiction, Aug08)
•“A Memory of Wind,” Rachel Swirsky (Tor.com, Nov09)
Novella

•The Women of Nell Gwynne’s, Kage Baker (Subterranean Press, Jun09)
•“Arkfall,” Carolyn Ives Gilman (The Magazine of Fantasy and Science Fiction, Sep09)
•“Act One,” Nancy Kress (Asimov’s Science Fiction, Mar09)
•Shambling Towards Hiroshima, James Morrow (Tachyon, Feb09)
•“Sublimation Angels,” Jason Sanford (Interzone, Oct09)
•The God Engines, John Scalzi ( Subterranean Press, Dec09)
Novel

•The Windup Girl, Paolo Bacigalupi (Nightshade, Sep09)
•The Love We Share Without Knowing, Christopher Barzak (Bantam, Nov08)
•Flesh and Fire, Laura Anne Gilman (Pocket, Oct09)
•The City & The City, China Miéville (Del Rey, May09)
•Boneshaker, Cherie Priest (Tor, Sep09)
•Finch, Jeff VanderMeer (Underland Press, Oct09)
Bradbury Award

•Star Trek, JJ Abrams (Paramount, May09)
•District 9, Neill Blomkamp and Terri Tatchell (Tri-Star, Aug09)
•Avatar, James Cameron (Fox, Dec 09)
•Moon, Duncan Jones and Nathan Parker (Sony, Jun09)
•Up, Bob Peterson and Pete Docter (Disney/Pixar, May09)
•Coraline, Henry Selick (Laika/Focus Feb09)
Andre Norton Award for Young Adult Science Fiction and Fantasy

•Hotel Under the Sand, Kage Baker (Tachyon, Jul09)
•Ice, Sarah Beth Durst (Simon and Schuster, Oct09)
•Ash, Malinda Lo (Little, Brown and Company, Sep09)
•Eyes Like Stars, Lisa Mantchev (Feiwel and Friends, Jul09)
•Zoe’s Tale, John Scalzi (Tor Aug08)
•When You Reach Me, Rebecca Stead (Wendy Lamb Books, 2009)
•The Girl Who Circumnavigated Fairyland In A Ship Of Her Own Making, Catherynne M. Valente (Catherynne M. Valente, Jun09)
•Leviathan, Scott Westerfeld (Simon, Oct09)
それにしても本格SFの少ないこと。世代もようやく若返った感じですね。ノートン賞のヴァレンテの作品は自分のウェブサイトで発表して、カンパをつのっているもの。究極の自費出版というか、出版の未来形というか、SFWAも過去の遺産より未来を考え出しているってことかな。たぶんヒューゴーの候補とはがらっと違ってしまうんでしょうね。

2010年2月5日

エドゥアルド・カタラーノ

前にSFマガジンで訳したリチャード・バトナー「未来の家」のモデルだった建築家のカタラーノが先週逝去されたそうです。訃報ばかり続きますが、残念です。

2010年1月29日

J. D. サリンジャー

サリンジャーが亡くなったそうです。新作を期待していたわけではないけれど、残念です。

2010年1月17日

ディック記念賞

SFのペーパーバック書き下ろし作品に与えられるディック記念賞の候補が発表されました。
BITTER ANGELS by C. L. Anderson (Ballantine Books/Spectra)
THE PRISONER by Carlos J. Cortes (Ballantine Books/Spectra)
THE REPOSSESSION MAMBO by Eric Garcia (Harper)

THE DEVIL’S ALPHABET by Daryl Gregory (Del Rey)
CYBERABAD DAYS by Ian McDonald (Pyr)
CENTURIES AGO AND VERY FAST by Rebecca Ore (Aqueduct Press)
PROPHETS by S. Andrew Swann (DAW Books)

2009年11月23日

ゼロ年代ベスト

何と表記してよいかわからないのですが、00年代のベストブックを選ぶ企画があちこちでもちあがっています(イギリスではnaughtiesといっています)。
今回ご紹介するのはFantasy Book Criticの書評家Liviu氏の選んだもの。冒頭でもふれられているように、ファンのあいだではsffworld.comのスレッド内でさまざまな推薦がおこなわれています。Liviu氏はここではsuciul名義で投稿しています。デヴィッド・ウェバーが入っているのを意外に思われる方もいるかもしれませんが、夏に来日したパオロ・バチガルピも子供時代から愛読している大好きな作家だといっていました。なお対象は長篇小説のみなので、短編集、アンソロジーは入っていません。翻訳出版が早くなったとはいえ、こうした良書系はまだまだ翻訳刊行が進んでいないのがわかります。ご参考までに。

2009年11月20日

全米図書賞

全米図書賞が発表されました。
小説部門ではコラム・マッキャンのLet the Great World Spinが受賞しましたね。前作『ゾリ』を出版したみすず書房さん、おめでとうございます。こちらも刊行するのでしょうか。内容は最近翻訳が出たフィリップ・プティ『マン・オン・ワイヤー』に描かれているNY世界貿易センタービルのあいだで綱渡りをした話を描いたものですね。それにしても、今年の審査員はすごいメンバーでした。

2009年11月17日

2009年World Fantasy Award発表

10月末ぐらいから、続々とアワード系の発表が続いていますね。
11月2日にはWorld Fantasy Awardが発表されました。

各賞の候補者と受賞者はサイトを見ていただくとして、長編・中編・短編の受賞者だけ抜き出しておきます。

Novel【長編】部門
winner The Shadow Year, Jeffrey Ford (Morrow)
winner Tender Morsels, Margo Lanagan (Allen & Unwin; Knopf)

Novella【中編】部門
winner "If Angels Fight", Richard Bowes (F&SF 2/08)

Short Story【短編】部門
winner "26 Monkeys, Also the Abyss", Kij Johnson (Asimov's 7/08)

長編部門で受賞したジェフリー・フォードは、『白い果実』でも受賞してますね。
(実は26to50サイト開設時にお祝いのメールを送ってくださってるのです。
光栄の至り。…あれ、ひょっとして受賞インタビューなんかもお願いしたら引き受けてくださっちゃったりするのでしょうか?)
さっそく読んでみたいと思います。
しかし、受賞作についてのPublisher's Weeklyの評を読むと、あまりの言われようなので笑ってしまいました。

同じく長編部門受賞のマーゴ・ラナガンは、日本では『ブラックジュース』が河出から出ていますね。 受賞作『Tender Morsels』はハイティーン向けらしいのですが、あらすじやAmazonに入っているコメントなどを読むと、大人が読んでもそこそこパンチがきつい作品なのではという気が。。
でもたぶん自分好みなのでこれもカートに追加。

中編部門受賞のリチャード・ボウズは、今年6月の「SFマガジン」でも短編「都市に空いた穴」(There’s a Hole in the City)が紹介されているので、作風が気になるという方はそちらからチェックされてもいいと思います。

短編部門受賞のキジ・ジョンスンも、「SFマガジン」2008年12月号で短編「<変化(チェンジ)>後の北公園犬集団におけるトリックスター伝承の発展」(The Evolution of Trickster Stories Among the Dogs of North Park After the Change)が紹介されてるみたいですね! これはタイトルだけで釣られてしまう。
この人のデビュー作は日本のおとぎ話をベースにした化かす狐の話、ファンタジー第二作目はやはり日本の平安時代を舞台とし、猫が出てくるようです。
人間と動物の境界を行き来するのが得意なのでしょうか。
…というくだらない推測をしていてもしょうがないので、読みたいなあ、雑誌を取り寄せないといけないのかなあ、と思ったら、本家"Asimov's"サイトでアップされていました。えらい!
"26 Monkeys, Also the Abyss"
(Podcastまでアップされていますね。ダウンロードしてみよう)

ちなみに、26to50の英語サイトでアンケート回答を掲載させていただいているジョン・ケッセルも、惜しくも受賞を逃してしまいましたが、短編部門にノミネートされていました。
アンケートでは、いま取り組んでいるプロジェクトについても回答していただいているので、 是非チェックしてみてください。